ヒレカツの気品

日本語って、すごい!!

って、感動した話を、聞いてください!

【ヒレカツの気品】

近所のレストランが出している、卵とじヒレカツ丼の、お弁当を買ったんです。

#お肉が柔らかくて好きなのです

で、とろりと半熟の卵に隠れているカツを、お箸で持ち上げたら、

いつものより、想像してたより、カツがすっごい小さかったんです。

卵に隠れてなどおらず、卵から顔を覗かせている部分が、カツのすべてだった…。

思わず口走りましたよ。

「ちっさ!」ってw

この時点では、ちょっぴりがっかりしてました。

「ほら見てー! 予想外🤣」

あまりの予想外を、向かいに座ってた娘に訴えた時点では、

一周回って、そんなレアケースを買った自分に、ちょっとウケてました。

で、もぐもぐしながら、

「いやぁ、奥ゆかしいヒレカツだなー」

って呟いたときに、頭の中で、何かがするりと変化したのです。

目の前の、小さなヒレカツ弁当が、

まるで懐石料理のごとく、上品なお食事に見えてきました。

そんなお食事を、もぐもぐしている私も、良家の子女のような、上品なレディに思えてきました。

「奥ゆかしい」。

その、たった一言で。

ちょっぴり、がっかりさえしていた出来事が、

一瞬で、優雅な世界のワンシーンに、書き換わってしまった…!

日本語って、すごいですね!

表現が多彩で、言葉ひとつで、何にだってなれる。

日本語の豊かさに感動した私は、いつもより気品あふれていたし、

優雅にいただいたヒレカツ丼は、とってもおいしかったです。

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