【noteエッセイ】ヒロインのすゝめ

少女漫画のヒロインのように、きらきら輝くオーラを纏って、
一日を気分よく過ごす方法を、発見しました。

朝、起きたら、顔を洗います。
そのときに、濡れた顔のまま、一度鏡を見るのです。
そして、にっこりと笑います。

こうすると、お顔についた雫が、きらきらと輝いて、
笑顔を極上に彩るのです。

ある日たまたま、ふと顔を上げた瞬間に、雫をふりまく自分が鏡に映りました。
お水の反射の効果か、いつもより顔が明るく見えて。
「あれ? 今日、肌の調子がいいかも?」
思わず声が出てしまいました。
嬉しくなって、ちょっと笑ったら、
「あれれ? 今日の表情、柔らかくていい感じかも?」
「しかも光ってる! 姫が背負ってる、きらきらトーンみたい!」
と、さらににっこり、ご機嫌に。

それ以来、わざわざ顔を濡らしたまま、いったん動きを止めて、鏡を見ています。
自分史上最高の笑顔を作るつもりで、鏡の中の私に、笑いかけます。

悪くない。どころか、むしろいい。

お水と、朝の光とで、自然のスポットライトを浴びられるし。
濡れたままだから、長い時間は鏡を見ないんですよね。
じっくり見すぎないゆえに、
「ああっ、今日はクマが…」だの「ここにシミが…」だの、
顔の粗を探すひまを、自分に与えない。

最高の笑顔で、
「今日も素敵だね!」って、自分に話しかけてあげる。

それからゆっくり洗顔やメイクをすると、ものすごくテンションが上がります。
ノーメイクでも、洗い終えたときの表情は、実にすっきりしています。
自分に笑いかけるというステップを挟むことで、自分をていねいに扱ってあげられるんですね。
で、ますますお姫様のような気分になれる。

鏡を見て、笑えるだけの余裕があるという事実が、
そのまま、幸せなヒロインになれる証拠だとも思うのです。

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