学校で、JAへ社会科見学に行った長男が、記念品をいただいてきました。
「好きな色を選んだんだ!」
にこにこ、嬉しそうに見せてくれます。
ハンドタオルぐらいのサイズで、大人が見たら、食器用ふきんとして売っているようなものだな、とわかる薄手のタオル。
少し大きいけれど、長男は、ハンカチの代わりにでも使うつもりかな?
それとも、おしぼりとか?
――などと考えていた私に、息子が言いました。
「こんな素敵なタオルなのに、JAの人、台拭きに使ってるんや! 信じられんな!」
「…あっ、うん、そうだね~」
1拍遅れて相づちを打ちながら、(ごめん、お母さんもふきんだと思った)と、心の中で長男に詫びます。
「ほら、こんなに気持ちいいのに!」
タオルに頬ずりしながら、何とも幸せそうな顔を見ていたら、とても「ふきんじゃないの?」とは言えません(笑)。
かくして、長男いわく「綺麗な色で、手触りのよい、素敵なタオル」は、大切なぬいぐるみたちの布団になりました。
子どもって、大人にとってはガラクタみたいなものを、「宝物!」と大事にしていますが。
大人の目線で、何でも勝手に、用途を決めたらいけないなあと思いました。