これまでの服が似合わなくなったら。(山本あきこ)

「40歳」というワードに惹かれやすい、今日この頃。

著者はズバリ、断言します。

ファッションは「脳トレ」です。

そして、コーディネートは「パズル」です。

持って生まれたセンスなど、不要だと言うのです。

その言葉通り、載っているテクニックは、どれもロジカル。

多種多様な好みにも対応していて、普遍的。

まるでビジネス書を読んでいるようです。

さらに、この本のポイントは、年齢や体型的にこんなファッションが似合うというのではなく、「着たいものを自分に似合わせていく」テクニックが書かれていること。

たとえば、年齢的に不安になってしまうひらひらアイテムや、ハードアイテムなども、あきらめなくていいのです。

好きなものは凝縮して密度濃く

今までのファッション知識にはなかった視点で、格好いい!

山本さんは、ファッションに自分らしさが大事なのは、ファッションが自己表現のツールであるから、と話します。

自分らしいキャラクターをファッションで表現できるようになると、外面と内面のギャップがなくなります。

外面と内面のギャップがなくなると、自分を素直に出せるようになり、驚くほどストレスがなくなります。

また、自分が好きなテイストの服を着こなせるようになると、自分自身のことも、より好きになれるものです。

自分を好きになれると、本当の意味での自信を手に入れることができます。

この感覚は、よくわかりました。

私が今まで断捨離を通して感じてきたものが、ファッションの面からも実証されています。

今の私は、何事も「余分なものを削ぎ落として、シンプルに」を心がけていますが、そのファッションに自分らしさがあるかどうかは、確信がありません。

削ぎ落としてクリアになったからこそわかってくる、好きなものにも目を向けていきたいなと思いました。

「顔も、体型も、環境も、お金も自由になるなら、どんな服が着たいか?」

「どんな言葉で褒められたい?」

このとき、ぱっと浮かんだイメージが、自分の好きな服であり、理想であり、ほんとうになりたい自分です、と。

これは、しっかりと向き合うべき質問です。

ところで、ファッション断食中は、ファッション雑誌は見ないというルールがありましたが…。

逆に、読んでもすぐに、「あれを買おう」「これを試してみよう」とならずに、じっくり自分の好きなものから考えるので、いい本でした。

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