ベルサイユのばら(池田理代子)

久しぶりに読みたくなって、借りてきました!

小学校の図書室に、特装版かな?

大きくて分厚くて、美麗な表紙のベルばらが置いてあって、読んだのが最初です。

リアルタイム世代ではなく、小学生には難しい歴史や愛憎もあったのだけれど、大人になっても強く印象に残るシーンがある漫画。

いちばん覚えているのは、マロン・グラッセさんが亡くなる場面です。

当時、おばあちゃん子だった私には、どのキャラクターが死ぬより悲しかった。

それから、血の描写が怖かったですね。

ギロチンや、オスカルが血を吐くシーン、外伝で扉の下から血が流れ出てくるコマなど。

金田一少年や名探偵コナンを読んだのは、もっと後でしたし、いちばん最初にはっきりと「死に繋がる流血」を見た漫画は、ベルばらだったのかもしれません。

そんな切れぎれの記憶しかなかったので、全体の物語を知りたくて、きちんと読んでみました。

いや、改めて読んでも、すごくおもしろいですね!

マリー・アントワネットの女王としての誇り、オスカルを取り巻く魅力的な男性たち、フランスの民たち…。

歴史の奔流に押し流され、溺れるように一気に読み切りました。

オスカルが革命で民衆側に立ったシーンは、よかったなあ。

小学生のときは理解できなかった深層や葛藤、歴史がわかって、本当に読み応えがありました。

これが1970年代の作品だとは、感嘆のため息しか出てきません。

名作と言われる所以を実感しながら、最終巻を閉じました。

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