私の好きな「図書館戦争」の作者さんの本で、読んでみたかったシリーズです。
三匹のおっさんが、町内の悪を斬る!
…って、楽しそうじゃないですか!
小学生の頃、まだ土曜日が登校日だった時代に、帰宅するとテレビで「暴れん坊将軍」をやっていたのを、思い出しました。
クライマックスの名乗りから殺陣、そして「成敗!」までの流れが、子ども心に大好きで。
少し大きくなると、現実はそんなふうに、勧善懲悪ではないことに気がついて、でもだからこそ、別世界の物語として、時代劇を気持ちよく見ていたのだと思います。
現実にはありえないけれど。
現実にありえる時代劇
そうしたら、この本、まさにその時代劇的な現代劇だというではありませんか。
わくわくしながら読んで、爽快に胸がすいて、昔「暴れん坊将軍」や「水戸黄門」を喜んで見ていた記憶が、鮮やかに甦った次第です。
私には絶対に立ち向かえなかったり、裁けなかったりすることに、芯を通して解決していくおっさんたちは、かっこいいです。
これが若者3人組とかだったら、そんなに惹かれなかった。
おっさんだから、かっこいいんですね。
おまけに、人情味あふれています。
現代でも、こんな生き方が、もしかしたらできるのかもしれない。
もしかしたら、そんなおっさんたちが、本当にどこかにいるのかもしれない。
想像するだけで、楽しいですね!
続刊もあるようなので、そちらもぜひ、読んでみたいと思います。