この社会で生きている

最近は落ち着いて学校に通っていた長女が、久しぶりに、朝起きてきませんでした。

またしんどくなったのかもなあ…なんてゆったり構えながら、時間ギリギリにもう一度様子を見に行ったら、

「えっ? 今何時!? やばっ!」

慌てて飛び起きるではありませんか。

――いや~、がっつり二度寝してた。夢の中で学校行ってたし!

慌ただしく支度しながらしゃべる娘を見て、「普通の中学生みたい…」なんて、しみじみしてしまった私です。

本当に、元気になったなあ。

そういえば娘、この間は、久しぶりに自転車で走っていたら、タイヤの空気が抜けていたらしいんですね。

すると、通り沿いのおじちゃんに呼び止められて、「パンクするから危ないぞー」と、空気を入れていただいたらしいです。

地域のボランティアにも、ちょくちょく顔を出しますし。

クラスの友達とも、男女分け隔てなく交流して過ごせていると、学校の先生からは聞きますし。

子育て支援センターや、放課後デイサービスでは、面倒見のいいお姉さんとして頼りにしてもらえています。

何だか、もう…しっかり生きてるじゃないですか。

社会に必要とされて、愛されてるじゃないですか。

娘の世界は眩しくて、私は目を細めながら、ただ背中を見守っています。

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