優しく扱う

我が家の台所の蛇口は、水漏れしています。

もう3年ほど前からで、パッキンを換えてもらって「次に漏れたら蛇口の総交換になる」と言われたので、限界まで頑張ろうと思い、今に至ります(笑)。

最初は数滴だったものが、やがて滴り落ちるようになり、最近は細く流れ始めたので、そろそろ終わりが近いのかもしれません。

さて、私は台所で水仕事をするとき、水をいっぱいに出していました。

手回しだと水量調整がしやすいのですが、上下操作のものは、途中の位置で止めるのが苦手なんです。

シャワータイプで水流が弱いのもあり、いっぱいまで蛇口を動かしてしまいます。

その癖が外でも出て、つい勢いよく上下させすぎて、服を濡らしてしまうこともあるほど。

――という私でも、水漏れがひどくなってから、意識して優しく水を出すようになりました。

勢いよく流せばたくさん漏れるし、そっと流せば少しだけ漏れるので。

水を優しく出すと、食器も丁寧に扱うようになります。

野菜を洗うのも優しく、手を洗うのも静かに。

優しい心がけは、優雅な所作となって表れます。

優雅な所作は、心のゆとりと繋がっています。

台所仕事は確かに好きではありませんが、今までいかに雑に作業していたかを思い知ることができました。

優しく丁寧な仕事は、時間はかかるけれど、自身を豊かにしてくれるんですね。

時間がかかっても慌てなくてすむように、ゆとりのある暮らしを営みたいです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする