『わたしらしさを知ることは
わたしが
わたしを
大切に扱ってあげること』
『わたしはわたしでいい。
私を信頼するワークショップ。』
毛利智子さんの「わたしらしさを知るワークショップ」に、参加してきました。
【わたしの“好き”を信頼する】
「わたしらしさって、どういうこと?」
性格? ファッション? 容姿? 声?
パッと言葉にするのは、難しいな…と思います。
“自分らしい”って、無意識に選び、行動している状態のこと。
それを「文房具をどうやって選んでる?」という視点から深堀りして、
「わたしらしさって、こうなんだ!」と、言葉で意識できるようになる、楽しいワークショップです。
実は2度目の受講なので、私は同じ文房具で、同じワークをしたのですが、
講師の方や参加メンバーが変わると、発見も新たで、すごく楽しかった!
講師の毛利智子さんは、きりっとした第一印象と、
その内側にある柔らかさとのバランスが、とっても素敵な方です。
合唱でいう、メゾソプラノのような。
ソプラノとアルトの間を繋ぐ、柔らかな響きに似ています。
実際のお声も、とても心地よいのです。
彼女に惹かれて参加しました、という方も多く、温かな雰囲気で始まりました。
智子さんは、今回のワークを、
「五感を使って、自分の心地よさを発見していくワーク」
だと説明してくださいました。
それで私、気がついたんです。
自分が物事を選ぶ基準にしている、「便利」と「心地よい」の感覚が、実は少しズレていた!
ということに!
今回新たにわかったのが、
“私にとっての「便利」は、多機能ではなく「シンプルであること」”
だったのです。
使いやすくて、わかりやすいもの。
私は、物をたくさん持つのが苦手です。
物が多いと、管理できなくてイライラする…というのが、以前に断捨離したときにわかったので。
物を減らすために、多用途を「便利」で選びがちだったんです。
文具でいうと、バインダー式のシステム手帳とか、多色ボールペンとか。
オールインワンの化粧品とか、オンオフ着回せるファッションとか。
「便利」の範囲内にある、見た目や手触りが好きなものを選んでいる。
でも結局、どちらでも使おうとするがゆえに、どちらにも使いづらい状態も起こりがち。
今ほしい用途に合わせたほうが、使いやすくて長く愛用できたかな。
結果として「心地よさ」が足りなかったな、って思うことが、よくありました。
「便利=多機能、多用途」と定義していたから、感じる心地よさに、ズレが生じていたんですね。
これは、自分自身にも言えることだな、と感じます。
いろんな人がいて、いろんなコミュニティがあって、どこにでも合わせようとする。(=多機能・多用途の便利)
だけど合わせられなくて、齟齬が起こる。
合わない部分は無理せず、合う場所に特化していく(=シンプルの便利)
と、だんだん生きやすくなってくる(=心地よい)。
「周りと調和したいな」って思うのもわたしらしさだけれど、
そこに「心地よさ」がなければ、成り立たないんだな、と感じました。
人間関係も、シンプルなのが好きです。
また、ひとくくりに「好きだから選んだ」ものにも、その「好き」には、微妙な違いがありました。
恋のような「好き」と、愛のような「好き」です。
服でたとえると、見た目が「うわあ、素敵!」な服でも、
肌触りが合わなかったら、使いづらい。
でも、一度は着てみたい。だから買う。
これは、私にとって、恋のような「好き」。
ちょっぴり背伸びして、自分をよりよく見せたい、恋人の感覚です。
それもわたしらしさには違いない、私の一面。
逆に、見た目はベストではないんだけれど、肌触り抜群の服は、
ほかの見目麗しい服に目移りしながらも、結局いちばんよく使う。
これが、愛のような「好き」です。
そして、その恋が愛に変わるポイントが、まさに「心地よさ」だったんです…!
便利で使いやすかったり、見た目が好きだったりするものが、
心地よさにぴったりはまったとき、すごく幸せ!
より「心地よさ」を追求していく。
「好き」を適当に終わらせたくない。
これが、私の“わたしらしさ”の、こだわりであり、自分を大切に扱うことになるんだな…と。
“わたしらしさ”は、一度見つけたら終わり、ではなく。
何度も箱から取り出しては、大切に愛でて磨く、一生ものの宝です。
「好き」を追求したいと感じる自分を、もっと信頼して、
いろんな物事に、周りの人に、向き合ってみたいと思います。
講師の毛利智子さん、ご一緒いただいた皆さま、どうもありがとうございました。
文房具の選び方ひとつで、こんなにたくさん感じられるのが、本当におもしろい!