神さまがきっとどうにかしてくれる(Jin佐伯仁志)

心屋仁之助さんの本には、ずいぶんと助けられてきました。

こちらは、彼が「心屋仁之助」をやめてから現在までの、4年半の体験を通して考えたこと、感じたこと、
それによって掘り下げられたメッセージが、軽やかに語られている一冊です。

【神さまがきっとどうにかしてくれる(Jin佐伯仁志)】

そう、これまでの本よりも、エネルギーが「軽い」のです。

どっちでもいい、どうでもいい、大丈夫。
投げやりのそれではなく、執着にしない印象です。

うまくいかせよう、と意図するのではなく、ただ楽しむ。
「大丈夫」という衝撃を体験することが、安心という幸せの土台になる。

これまでずっと、心屋仁之助として伝えてきたことが、
さらなる実体験を経て、広がったのを感じました。

私がこの本を、買って読もうと思ったのが、
“心身の不調は「個性」”
っていうのに、興味を惹かれたからなんです。

“確かに、心と体は連動している。
けれど、体の不調を必要以上に心と関連づけて気にし過ぎないほうがいいと、今さらながらに気づいた。”
“「自分らしくない!」にとらわれない”

心屋仁之助の頃の気づきを、
「一理あるけど、すべてではない」
と語る、Jinさんの視点の変化が、実におもしろいです。

私はよく、子どもに、
「お母さんは、いい占いしか採用しないから(笑)」
笑い話で、そう言うんですけれども。

根っこにあるのは、どんな言葉も考え方も、
どれを今の人生に採用するか、選ぶのは自分自身だ、という思いです。

生きてきた中で、
20歳の私にとっての真理は、30歳の私にとっての真理ではない。
みたいに、価値観がひっくり返る体験を、たくさんしてきて、

「どっちでもいいよ、大丈夫だよ」が、腑に落ちてきたから、
Jinさんの目線の変化に実感があって、おもしろかったんですよね。

変化し続ける。
同じ方向に掘り下げることもあるし、くるりと向きを逆転させることもある。
ゆるやかに、あるいは急激に、上ったり下ったり、曲がったり。
まっすぐに進んだり。

自分が立ち止まっているときでさえ、
目に映る世界の何かしらは、動いている。

今作に書かれている、風という表現に、ぴたりと重なります。

もうひとつ、読んでいて「おっ!」と思ったのが、
“お金の「感」が変わる神社ミッション”。
めっちゃおもしろそうだったので、
寂れた神社のお賽銭箱に、一万円札を入れてきましたよ。

神社ミッションのレポートは、こちらに書いています。

*「神社ミッション」をやってみる*

Jinさんの4年半の変化を、楽しませてもらった読書でした。

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