完璧な初夏の朝に

日差しが熱を帯びてきた。
眩しさに目を細めた顔の上を、
思いがけず、涼しい風が通りすぎてゆく。
まだ空気までは暑くならない朝。

抜けるような青空、とはよく言ったもので、
春の淡いトンネルを抜けた、鮮やかで深みのある青い空が広がる。

田植えの季節を終え、すくすくと育つ稲穂の上を、やわらかな風が走る。
母の手が、子どもをなでるように。

すべてが心地よく、美しい。
そう思える風景と、そう思える私の心身と。

完璧な、初夏の朝。

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