温帯低気圧に変わった台風9号が、通り過ぎる日。
音を立ててゆさゆさと揺れる木と、急ぎ足で流れる雲を、眺めていました。
風に吹かれて、枝葉をしならせながら、立ち続ける木と。
風に乗り、自在に形を変えて、動き続ける雲と。
自然に、あるがままに強風を受ける姿を眺めていると、どっしりと動かない家々の屋根が、逆に不自然に見えてきます。
たまたまそのとき疲れていた私は、この木や雲みたいに、しなやかに自由に生きたいなあ…と思って。
いや、生きればいいじゃないか、と即座に自分でツッコみました(笑)。
私の体は、動かない屋根みたいなものだけれど、心は木にだって雲にだってなれるんだから。
思うようにならない現実に心を引っ張られて、疲れたり嘆いたりしているのは、もったいない。
空を眺めながら書いているうちに、元気が出てきたので、これから家事の続きをしてきます。