育児短歌の本です。

ただの短歌集ではなく、まずは育児を短歌に詠むことの魅力から。
育児と短歌の相性のよさや、誰でもできる敷居の低さ、
あえて言葉で残すことの意味は、うんうんとうなずくことばかり。
私が詩を書くのも、似た感覚だと思うから。
次に、テレビ番組「夫が寝たあとに」の出演者さんたちが詠んだ歌を、
俵万智さんが語ったあと、関連するご自身の作品も紹介する、という章。
ひとつひとつの短歌を例に、具体的な作り方について書かれています。
なるほど、そういう構造なのか。とか、
この一音を変えるだけで、こんなにも流れが変わるなんて! とか、
俵万智さんの言葉づかいのアンテナが、よくわかっておもしろい章です。
最後に、視聴者さんから寄せられた、100の育児短歌が掲載されています。
うーん、かわいいなあ。
あるある、わかる!
なつかしいなあ。
わが家の場合は、こうだったなあ。
一緒になって、くすっと笑ったり、じんわりと成長を噛みしめたり。
みんなそれぞれ、ちがう親子の風景なのに、
自身の子育てアルバムをめくっている気持ちになるのが、
育児短歌の素敵なところだなあ、って思います。
文字数が、極限まで削ぎ落とされているぶん、
受けとる側の風景が広がって、羽ばたいていく。