ラクして、痩せたい

「ラクして痩せたいんですよねー」

うふふ。あはは。
職場のひとたちが、そう言って笑ってて。

わたし、めちゃくちゃ衝撃だった。
いい意味で。

ラクして痩せたい、そりゃそうだ。
とはいえ、わたしはそれを口に出したことは、
たぶんいままで、一度もなかった。

ラクして現状維持、ならできるだろうと思っているし。
周りから「がんばってるなあ」に見える状態でも、
本人はまったくがんばっている感がない、ということもままある。

わたしがいまやっている、ジョギングもそう。
走るたびにしんどいけれど、ものすごくがんばって続けている感覚はない。
そういう物事って、わりとあると思うんだ。

でも「ラクして痩せたい」と、口に出すのは憚られる。

なぜか。
わたしの心の奥には、どんな気持ちが隠れているのか。

探ってみると、出てきたのは…
「やる気がない」「口先だけ」だと、思われたくない!

うわあ。
ラクだろうとしんどかろうと、程度の差はあれども、
口に出したら、なにかしら行動「しなければならない」と、思っている。

だから、言いっぱなしにするのが、苦手だったりする。
仕事をするうえでは、とても役に立っている姿勢でもある。
言ったからには、やりますから。
それで伸びた能力も、たくさんある。

だけど、たぶん、
もうちょっと、力を抜いてもいいところがある。

わたしも、声に出して言ってみた。
「ラクして、痩せたい」
お腹がもじょもじょする感じがした。
でも、なんか楽しいな。ふわふわする。

そうだ、わたし、
「ラクして、おいしいものが食べたい」
お腹の底から、声が出た。
おいしいものは、大好きだ。

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