次男がときどき、私のスマホを使って、YouTubeで動画を見ます。
アンパンマンだのスーパーマリオだの、ドラゴンボールだの、最初のひとつを出してあげると、勝手に色々と検索しては見つけてくるのですが。
なぜか、次男の閲覧履歴に、1990年代のJ-POPミリオンヒットメドレーが(笑)。
たまたま押したんだろうなあ、と思いながら、懐かしさに再生してみて、驚きました。
ことごとくの流行に疎かった私でも、全部知ってるし、何なら歌える!
さすが、ミリオンヒットですね。
それだけではなく、好きだった曲や、「あのときよく聴いた」というような曲は、耳にした瞬間に、感情まで鮮やかに甦ります。
私は1980年生まれなので、90年代は、まさに青春真っ只中。
聴いているうちに、10代の頃に戻ったような、何とも言えない気持ちになりました。
懐かしいような、微笑ましいような。切ないような、恥ずかしいような。
人生から「青春」というエッセンスを取り出したら、きっとこんな味わいなんだろうな、という気持ちです。
記憶の鍵
人間は、どの過去も等しく覚え続けることや、完全に自分の意思で、自由にありのままに記憶を引き出すことは、難しいです。
だから、写真を見ては思い出し、手紙を読んでは懐かしみ…という、記憶のきっかけとなるものがあるんですよね。
その中でも、音楽の力ってすごいんだな、と思いました。
歌の内容に直接関係がなくても、聴いただけで、その当時のありとあらゆる要素を、思い出すことができるのだから。
昔、私が長女を生んだときの気持ちを、親しい友人への手紙に、書き綴ったことがあります。
友人は、それを歌にしてくれました。
どんなに子どもが大きくなっても、その歌を聴くたびに、母親になった瞬間に戻れます。
そして、子どもたちへの思いを、新たにすることができるのです。
私が今、こうして書き続けている言葉たちも、そんな記憶の鍵になれたら、素敵です。