「アンマー」って、何だろう。
小説の元になった歌も知らなかったし、表紙だけ見て、「鯨のことかな?」なんて予想していました。
全然違った、ごめんなさい(笑)。
おかあさんと息子との、あったかい奇跡みたいなお話です。
沖縄は、実際に行ったことはないのだけれど。
有川浩さんの描く風景は、「そんな奇跡も起こるかも」と思わせてくれるような空気に満ちていました。
親も自分も、いつか必ず死ぬんですよね…。
生きているうちに、伝えたかったことやしてあげたかったことは、ちゃんとしておこう。
その日が来たとき、後悔しなくてすむように。
リョウと一緒に笑って泣いて、3日間を過ごしたあとに、しみじみと思いました。
そして、沖縄と北海道に行きたくなりました。
有川浩さんは、やっぱり確実におもしろいのと、読後感が幸せなのが、いいですね。
はらはらドキドキではなく、安心してわくわくできる。
私にとって、テーマパークのライドのような存在かもしれません。