あなたの物語の、わたし。

髪を切りに行きました。

もう10年以上、担当してくださっている美容師さんがいます。
会話をしていても、ふっと肩の力が抜ける楽さがありますね。

前提が共有できている、というのでしょうか。
探り探りの会話でなくてもよいところが、とてもありがたいのです。

母という立場での話や、お仕事の話など、
ゆったりとした間合いで、おしゃべりしてくれます。

でもね、ほかのお客さんと話しているときは、また別の表情が見えるんですよ。

ポップなリズムで、あいづちを打っていたり。
テンション高めの早口で、ぽんぽんとやりとりをしていたり。

どの顔も、その人に違いないのだけれど、
別のキャラクターみたいで、おもしろい。

考えてみれば、美容師さんというお仕事で、
それぞれのお客さんの物語に、それぞれに登場しているわけだから。

わたしだって、お母さんの顔・妻の顔・職場での顔・文章を書いている顔、
全部「わたし」という生き物だけれど、それぞれ違うキャラクターだものなあ。

わたしは、あなたの物語に、どんな役柄で登場していますか?
みんなに聞いてみたくなりました。

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