文章を描きながら、歩いている。

ちりちりと肌を焼き続ける日差し。
耳を通り越して、頭の奥にわあんわあんと反響する蝉の声。
なにもかもが私に突き刺さる。

…と、頭の中で文章を描いてみる。

暑い暑い夏の日。
きっと、不安だったり不愉快だったり、疲れていたり落ち込んでいたりしたら、
見えるもの聞こえるものすべてが、突き刺さるように感じる。
そんな暑さだなあ、と思う。

逆に、暑さにも負けず健康で、うきうきわくわくと晴れやかな気持ちだったなら、

日差しを受けて、ちらちらと光る川面は、宝石のようだ。
ささやかな風に溶けあうのは、近くで鳴いた蝉の声と、遠くに応える鳥の声。
夏の輝きが、あちらこちらで私を呼んでいる。

世界に、季節に、私が喜んで迎えられているような気がするかもしれない。
そんな眩しさだなあ、と思う。

暑い暑い夏の日。
文章を描きながら、歩いている。

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