【noteエッセイ】体のためにできること

昨日の運動のせいで、腕と足が、筋肉痛になっている。

私はちょっぴり、嬉しくなる。

ひそやかに、しかし確実に、体の衰えを感じる年齢になった。

これからの人生、楽しく生きられるだけの体力と健康は、維持したいと、

自宅でできる1日5分の運動を、ただいま習慣づけているところである。

昔から体育を目の敵にしていた私は、体力を消耗することは嫌いだった。

疲れると、そのあと何かをするときに、体が重くてつらかったから。

今でも、疲れをためたくはないし、常に余裕はもっておきたい。

だから、筋肉痛を抱えたまま過ごすなんて、本来なら苦痛のはずだった。

それなのに、私はいま、ちょっぴり笑っている。

「それぞれが自分のペースで、体のためにできたこと・考えたことを報告し合う」

という、仲間がいてくれるから。

しっかりと運動する人、ゆるやかに体をほぐす人、栄養に気を遣う人。

さまざまなマイペースが集う場所に、参加している。

毎日をストイックに頑張ることが義務ではない。

たとえ何もできなくても、意識の片隅に、

自分の体を大切にできるきっかけがあるのが、大事なのだ。

ふと姿勢を正したり、よく噛んで食べたり…そんな小さなことも、立派な報告。

そうして「体を喜ばせる」視点が得られると、

心地よい肉体疲労の感覚がわかってくる。

ひとりでは疲れるだけの筋肉痛が、まるで金メダルのように思える。

筋肉痛になるぐらい、体のために運動できたことを、私はけっこう喜んでいる。

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