数年間のうちに、何度も読み返した本。
それなら、いくつかタイトルが浮かびます。
小説、絵本、児童文学、漫画が多いですね。
そのときどきによって、興味や価値観が変わるので、
「子どものころからの愛読書です!」
という本は、実は思い当たりませんでした。
そんな人生の大半で、読み返している本…というと、
もう、これ一択!
『月刊 詩とメルヘン 1998年12月号』です。
はじめて、詩を掲載してもらった号なんですよね。
高校生のときでした。
詩とメルヘン編集部、と書かれた封筒で、掲載のお知らせが届いて。
掲載者あとがきの原稿、なんていうものも書かせてもらって。
生まれてはじめて、原稿料というものをいただいて。
掲載誌を送っていただいて。
堀江祐理子さんが、美しい少女の絵を、描いてくださっていました。
やなせたかしさんの選評がつくのは、天にものぼる気持ちでした。
嬉しくて嬉しくて、何度も読み返しました。
わたしの書いたものが、活字になって、本屋さんに並ぶ本の中にある。
落ち込んだときにも、読み返しました。
環境が変わって、書けなくなったときにも。
再び書きはじめたときにも。
わたしの原点なんです。
自分の書くものと、読者がつながる世界の。
いまもこうして、書くことに立ち返るときにも、読み返します。
たくさん読んだから、ほかの方の詩やメルヘンやイラストも、
すっかり人生になじみのある作品になっています。
掲載していただいた詩はこちら↓
【しっぽ】
しっぽが欲しい
仔犬みたいな
しっぽが欲しい
きみを見たら
ぱたぱた振るから
