高校時代の恩師からの年賀状に、
退職してもやりたいことがいっぱいです
と書かれていました。
高校時代、演劇部でお世話になった先生で。
当時は10代の絶賛反抗期中だった私が、「こんな大人なら好きだな」と信頼していた、数少ない相手です。
“そっか、先生は今も、やりたいことがいっぱいあるのか”
“やっぱり、こんな大人って素敵だな”
と、20年以上経った今でも、そう思いました。
私がもし退職したら(社会的な役目を終えたら)、何をしたいかなあ？
本が読みたい、旅行したい、舞台を観に行きたい…いろいろ出てくるのだけれど、別に「退職後」に限る必要はないものばかりです。
でも、突き詰めていくと、それらはすべて「自分の心と同じ速さで過ごしたい」なのかな、と。
介護や育児や家事に遮られずに、本が読めたりとか。
前もってあれこれ段取りをしておかなくても、行きたいときに行きたい場所へ出かけられたりとか。
あと、感じたことを、その瞬間に言葉にできる時間を持ちたい。
感情や思考の始まりのかけらは、小さな泡のようなものなので、別のタスクで散らされる前に、深く味わいたい。
でないと、自分の深層に知らず溜まって、澱んでしまう気がするんです。
私の日常は、“見て待つ”“受けて返す”の必要性が高くて、まるでバレーのレシーブを受け続けるような暮らしですが。
自分からサーブできる部分は逃さずに、しっかり楽しんでいこうと思います！
