母の常識、息子の常識

次男の歯が抜けました。

下の前歯です。

年長さんだから、もう生え変わりの時期なのか…。

いつまでも小さい末っ子のイメージが、抜けきらない母です。

実は、いつもなら言われるまで歯みがきをしないのに、今日はやけに長々と磨いていたので。

何かはさまったのかな? と訊いてみたら、「あー」と口を見せにきてくれたんです。

そこには、グラグラで今にも抜けそうな歯がありました。

これが気になって、ずっと歯みがきしていたのか(笑)。

「これはね、歯みがきしても取れないんだよ。ごはんを食べたり遊んだりしてるうちに抜けるんだ。ちょっと気になるけど、もうすぐ取れそうだよ」

説明すると、次男はうなずき、歯ブラシを片づけに行きました。

それからまもなく、無事に初めての乳歯が抜け落ちたのでした。

「大人の歯になるんだね、立派なお兄さんだねえ。大人の歯が下からもう出てきてる」

私の言葉を聞いていた長男が、

「大人の歯って、どうなってるん?」

と尋ねるので、乳歯と永久歯の話をして、「大人の歯は、抜けてももう生えてこないよ」と説明したところ。

「ええっ! じゃあどうすんの!?」

素で驚いた様子の小学4年生に、母のほうがびっくりですよ…知らんかったんかい!

以下、こんな会話が続きました。

「虫歯とかケガとかで歯がなくなったら、もう生えないから、入れ歯とか作り物の歯をはめるしかないなあ」

「えー!」

「だから、歯を大事にしましょうって大人は言うし、歯みがきもしなさいって言われるでしょ?」

「そうか…そうだったのか…」

その“今初めて知った感”は何なんだ!

歯みがき教室とか、歯についての授業が、小学校で毎年あったでしょ!

――とりあえず、母の常識は息子たちの常識ではない、ということで。

歯みがきしても乳歯は抜けないし、永久歯は抜けたら生えてこないよ。

ちゃんと教えよう、と思いました…。

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