私は自分では、冷静とは縁遠い、すごく感情的な人間だと思っていたのですが。
「落ち着いてるね」とか「冷静だね」と言われることが増えてきました。
【私は冷静な人間なのか?】
記憶の限り、昔から気持ちの浮き沈みは激しく、心は良くも悪くも敏感で、ぐらぐらと揺れていました。
10代の頃は、ことあるごとに泣いてばかりの不安定さで、友人から
「あんまり泣くな。泣いてばかりいると、必要なときに泣けなくなるよ」
って言われるぐらい、冷静ではなかったはず。
「冷静だね」という言葉をもらうようになったのは、ここ数年のことです。
3年ほど前、自己理解の一環で受けさせてもらったエゴグラム(交流分析)でも、冷静さが出てきたので、びっくりした覚えがあります。
改めて“冷静”とは? と調べてみると、“感情に左右されず落ち着いている”様子である、と。
つまり、気持ちが揺れるか揺れないか、ではなく。
深く激しく、感じるか感じないか、ではなく。
それを表に出すか出さないか、ということなのかな。
そういえば、エゴグラムのフィードバックでも、
「感情を表にどんなふうに表すかは、また別です。周りやご自身をよく見て、落ち着いて判断しておられますね」
と言われたなあ。
自分を見失わないかどうか、とか。
客観的視点を持てるかどうか、とか。
そのあたりがポイントなのかもしれません。
不安定だった時期は、感情がそのまま表に出ていたし、自分を見失うようなこともたくさんありました。
経験が増えて、予測できることが増えたから、自分の内で収められる許容範囲が広がったのは確かかも。
それは“冷静”と言うには、ちょっと違和感があるような…。
で、娘に「お母さんって、冷静?」と訊いてみました。
返ってきた答えは、
「どっちかというと冷静だと思う。でも“冷静感情型”かな?感情で動くんだけど、周りを置いて突っ走らない」
だそうです。
少なくとも今の私には、周りを見る余裕がある、ということらしい。
昔はたぶん感情が主体で、制御できない生き物を飼ってるみたいに、そこに自分がぶら下がっていたんだと思います。
今は感情をしっかりと深く味わいたいけれど、同時に振り回されずにいたいとも考えていて。
つまり“穏やかさ”というものを、より好むようになってきているんですね。
それが“冷静だね”に繋がっているのかなあ?
今回の収穫は、娘が言ってくれた「感情で動くんだけど、突っ走らない」。
ただ冷静だね、感情的だねって言われるより、どちらもちゃんと長所としてほめられている感があって、嬉しかったので。
そこは、これからも大事にしていきたいです。