「お母さん」をやり始めて、ただいま16年目になります。
【中堅の楽しみ】
ひとつの仕事、ひとつの職場で、10年以上働いたら、まあまあ中堅どころとして成長するし、
自信や貫禄も出てきて、ひとつ段階が上がることでしょう。
私もお母さんとして中堅になりまして、ようやく、目の前の子育てに対応するだけでなく、
目的地を見失わないように、子育てを捉えられるようになったかな…と思います。
ここ数年、子どもが学校不適応なので、どんなふうにサポートしていくかを、
関係各所で集まって、話し合う場を作っていただいているんですね。
方針のすり合わせや、具体的な支援方法など。
で、最初の頃は、私にも余裕がまったくなくて、目の前の「学校に行けない」に対応することで、精いっぱいだったんです。
#たぶん学校の先生方も!
目先の対応に集中するあまり、本質的な支援や解決は、なかなかできていなかった。
けれど今は、まず「子どもにどう生きてほしいか」の目的地から、ちゃんと考えられるようになったので、
母ちゃん、ちょっとは成長したな! と、ひそかに思っているのです。
やっぱりいちばんは、わが子には“幸せに元気に生きていてほしい”ですし。
そのために、親としてあるといいなあ、と思う“社会との繋がり”と“自律”が育つような支援がしたい。
それが、
“家以外の安心できる居場所をちゃんと作りたい”
“内的動機を育てたい”
“自分なりの社会での生き方を探せるようにしたい”
などに繋がって。
そこから具体的に、別室登校での対応や、無理強いせずにタイミングよく背中を押す声かけの姿勢、
学校内で取り組むこと、学校外で取り組むこと、進学に向けてのサポート体勢etc…
目の前の、ひとつひとつへの対応になります。
たぶんそれが、子育ての本来の形なのだろうと思います。
十数年前、眠い目をこすりながら、毎夜おむつを替えてミルクを飲ませたのも、
「この子が幸せに元気に大きくなりますように」
ただ、それだけだったはずなのですが。
あまりにやることが多すぎて、時間も体力も足りなさすぎて、目の前の育児家事に必死になりすぎて、
幸せを願いながら、日々の夜泣きに対応する…とか、これっぽっちもできなかった!
新入社員の頃も、目の前に出された仕事に精いっぱいで、目的とかおもしろさとか、わからなかったけれど。
慣れてくると、全体の流れや目的地が見えてきて、どんどん楽しくなったことを思い出しました。
ということは、子育ても、これからどんどん、楽しくなるのかもしれない!
#わくわくしてきた!
「育児は育自」の言葉どおり、成長を満喫したいと思います。