【note詩】学校

学校は 不思議なところ

生徒でも先生でもない私は
異世界に迷い込んだ異物のようだ

生徒だったころ
確かに私は そこにいて

私の世界のほとんどすべては
学校だったはずなのに

いま 私の世界のほとんどすべては
学校ではないものでできている

生徒だったころ
確かに私は 自由だったはずなのに

子どもたちの規則正しさに
息がつまるような大人になっている

世界のほとんどすべてが
学校ではない私と 学校である子が

今日も手を繋いで生きている

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