【詩】秋の風になる 2025/10/11 詩 うるんだ風が吹きぬけた。 智恵子ががりりと噛んだレモンのように、 みずみずしい秋をたぷり、と満たした風だった。 おおきく息を吸い込んだ。 わたしも、秋の風になった。