世界が、確かに広がっている。

舞台って、いいなあ。
そう思いながら、最近いちばん見返しているのは、これ。

*2026年えんとつ町のプペルミュージカル*

劇場で、生の声と音と光を、見てきた作品です。
すごくすごく、よい空間だった。

で、配信で見返すと、劇場では見ていなかったところが見えるんです。
舞台の細部であったり、スポットが当たっていない人の表情だったり。

舞台って、映像作品とは違って、空間のどこを見るかは私の自由で。
真ん中で演じている人を見てもいいし、バックの踊りに目を奪われてもいい。
背景の世界観に驚いてもいい、音を奏でるオーケストラに聴き惚れてもいい、照明の美しさに息をのんでもいい。

どこを見るか、決めるのは自分。
だから、映像作品として見返したときに、私ではない視点で楽しむことができる。
これがまた、おもしろい。

こんなところで、こんな表情をしてたんだなあ。
あんなところに、そんな演出があったんだ。

舞台って、まるっとひとつの空間が、芸術なんですよね。
私が劇場で目を向けなかった場所でも、誰ひとり何ひとつ、演じていない存在はいない。
見えていないところも、作品であり続ける。

文字で書かれた物語と、似ているな。
描かれている以上の世界が、そこに確かに広がっているところが。
映画やドラマや漫画とは、ちょっと違う感覚の。
でも絵本には、すこし近い感覚の。

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