好きなことリスト、54番目。
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数年前、手紙の大部分を片づけました。
それまでは、授業中に回したメモのような手紙まで、全部保存してあり、収納も自分自身も、ぱんぱんに膨らんでいました。
自分を支えてくれた、人生を変えてくれた、大切な手紙だけを手元に残したとき。
ただ何となく持っていた頃より、よく読み返すようになりました。
手紙が伝えてくれるもの
10代の頃の私は、無知で、思い込みが激しくて、エゴに満ちていて。
楽しかったけれど、思い出すと居てもたってもいられなくなるようなことだらけ。
大人になってからも、気遣いのなかった自分、依存しかなかった自分、自信をなくした自分…たくさんいます。
親になっても、周りの顔色をうかがってばかり、怒ってばかりのお母さんでした。
そんなだった私に、親友がくれた手紙。
「私は、あなたがいてくれて嬉しい」
母が、妹が、祖母がくれた手紙。
「家族でいられて、幸せ」
私の詩を読んだ、見知らぬ人がくれた手紙。
「あなたの言葉で、勇気をもらった」
そして、小さかった子どもたちがくれた手紙。
「おかあさん、だいすき」「いつもはげましてくれて、ありがとう」
――どの手紙も、どの年代の私にも「そこにいていいんだよ」と語りかけてくれます。
私が、この手紙たちを大切に思うのは、文字の向こうに、無条件に私を愛し、受け入れてくれた人たちが見えるから。
だから、読むたびに涙が出て、力が湧いてくるんだな、とわかりました。
今日、また読んでみて、よかった。
手紙の向こう側にいる、私を愛してくれた人たちのように。
かつて私が綴ってきた、たくさんの文字が、どうか誰かを癒せていますように。