長い春休みを過ごすことになった長男長女は、宿題をたくさんもらってきました。
姉兄の宿題につきあっていると、次男がひとり遊びに飽きて、すぐにちょっかいを出してくるので、なかなか集中できません。
じゃあ、一緒にやったらどうだろう?
本屋さんで、幼児向けのドリルを買ってみることにしました。
「できないー!」と機嫌を損ねてしまっては、「宿題の時間を確保する」という目的が達成できないので。
実年齢よりやや低めのもので、次男が好きそうなもの…。
さんざん迷って、2~3歳向けの、数字のドリルにしました。
次男専用の、筆箱と鉛筆も準備して。
さあ、一緒に勉強してくれるかな?
「何これ! ぼくの? どうやってやるの?」
なかなかいい食いつきです。
線をなぞったり、数を数えたり…
自分の宿題を放り出して、教えてくれる長男(笑)。
ちょっと目論見とは外れていますが…嬉しそうに取り組んでいる姿を見ていると、まあこれもアリかな。
驚いたのは、長男がとても丁寧に教えてくれていることでした。
普段、自分の宿題は、わからなくなるとすぐに不機嫌になり、教えている私や娘にも当たり散らす長男なのに。
弟が「わからないよ!」と怒り出しても、ニコニコと「これはこうで、だからね…」と語りかけてくれます。
兄の熱意が伝わり、再び頑張れる次男なのです。
その光景は、娘が昔、幼い長男のお絵描きや工作につきあってくれたのと同じ。
どこまでも根気強くて、優しいもので。
自分が受けた愛情は、ちゃんと次の世代に渡せるんだなあ…と、心があったかくなりました。
私は、つられて怒ってしまうこともよくあるけれど。
子どもたちのように、愛情のバトンを渡す子育てをしようと、気持ちも新たに引き締まる思いです。
ちなみに、すっかりやる気に火がついた次男は、1日でほとんど終わらせてしまいました。
なぞり書きや点つなぎなど、鉛筆を滑らせていくものが楽しいみたい。
色塗りのページは、興味がないようで、手をつけませんでした。
長女が4歳ぐらいの頃は、迷路やぬり絵など、細かくて正確なものを好んでいて。
長男は、ハサミや色塗りなど、手を動かして作るものに夢中でした。
同じ年齢でも、個性が出ていて楽しいですね。