次男を保育園に送っていくときのこと。
お母さんと離れがたい表情の日は、玄関でぎゅーっと抱きしめることにしています。
「よーし、お母さんが元気注入だ!」
大げさに抱っこすると、くすぐったがって笑い出します。
「もー、おかあさん、何するんだよ(笑)」
「元気をたくさん入れたんだよ! もうお腹ぽんぽんになったでしょー。じゃあ、またお迎えでね! いってらっしゃい!」
これで9割方、調子を取り戻してくれる、可愛い次男です。
長女のときは「甘やかしてばかりじゃだめだ」と考えていたし、長男のときは「泣いてもあたり前」と割り切るようにしていた私。
どちらも、目の前の子どもをじっくり見る余裕がなかったな、と思います。
こうして向き合えば、ほんのちょっと不安で、だけど頑張って保育園に行くために、ささやかな元気の素が欲しかっただけなのだとわかるのに。
上2人が学ばせてくれたことを、しっかり活用させてもらっています。
次男に元気注入した日の夜。
「ああ、疲れたなあ」と、ソファーに座った私のそばに、次男がとことこやってきました。
ぎゅうっと私を抱きしめて、
「おかあさん、元気いれてあげるよ」
「座ってテレビでもみて休みなよ」
と言うのです!
――優しい…そして可愛い。
世のお母さん方が言う、息子にキュンとするって、これなんですね!
ありがとう、次男。
お母さんも、元気パワーが、お腹いっぱいにたまったよ!