【note詩】コラージュ
私の目に映ったように ちょきり と世界を切りとり 心のなかに貼りつける
私の目に映ったように ちょきり と世界を切りとり 心のなかに貼りつける
からん と氷が鳴る 喉と指先を冷やしても 頬の熱さはひきそうにない
いちばん先に出てくるものが 「わたし」か「あなた」かで 自分の矢印が外向きか内向きか わかるような気がしている
あれもしなくちゃこれもしなくちゃ そうやって頑張っちゃうのは それだけたくさんの細やかな気配りを あなたが持っているから...
見慣れた映画を早送りするみたい 何があったのかはわかっているけれど 何を感じたのかを思い出せない
穏やかなもの とは しんとした夜の静けさ小さな火のゆらぎ おひさまのぬくもりたゆたう水面 こどもたちの笑い声ゆるやかなひ...
ぬいぐるみがいないと眠れない子どもだった 母になった私は隣を争うわが子たちに囲まれ 友だちだったぬいぐるみは飾られるものになっ...
眠るあなたにも眠れない私にも 夜が穏やかに過ぎゆくことの 吐息のように密やかな幸せ
心の奥にどろりとした黒いものが ぽつん と落ちてしみになる。 どんどん広がって大きくなる。 いっそブラックホールになれば...
無造作に筆を走らせたような雲を見るたび 神さまの感性がうらやましくなる