山頂の雪

冬が深まり、一段と冷え込んだ日の朝。

家から見える山のてっぺんが、白くなりました。

翌日にはもう、消えてしまいましたが…。

私の実家は、海より山に近かったので、紅葉が終わると山頂に雪が積もり、徐々に白さが下りてきて、平地に雪が降るのが常でした。

1日ごとに山が白くなっていくのを見ながら、冬を感じ、雪を楽しみに待っていました。

こちらには、実家の方ほど高い山々の連なりがないのか、あまり移ろいを感じませんでしたが。

それでも、わずかながら山頂が白く染まると、妙に嬉しくなりました。

昔から知っている、この感じ。

いよいよ、冬です。

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