「待つ」子育て

長男と次男が、久しぶりに喧嘩していました。

我が家は年の差があるせいか、取っ組み合いではなく、言い合いが多くて。

長男はときたま声を荒げるぐらいなのですが、次男がわあわあぎゃあぎゃあと声高に言い返すので、特に疲れているときなんかは、すごく耳に障るんです。

だから、つい「もう、仲良くして!」と間に入ってしまう。

危険がない限りは、自分たちで解決してもらおうと思ってはいるのだけれど、声を聞き続けるのがしんどくて、先回りして口を出してしまうパターンです。

でも、「どちらが先にテレビを観るか」で争っていたときのこと。

「今回は口を出さない!」と決めて、別室で家事に勤しむことにしました。

壁越しに聞こえてくる声にイライラしながら、深呼吸をくり返しながら。

いつもならとっくに介入している、倍ほどの時間が過ぎたとき。

様子を見に行ったら、2人で並んで、テレビを観ていました。

子どもが主体になるまで

また、年末からずっと、宿題を却下し続けていた長男。

「却下してもいいけど、『宿題できてないから学校行きたくない』はナシだよ」

とだけ約束して、もう「宿題は?」と言うのを、一切やめていたんです。

そうしたら最近、何日かに一度、「宿題やるわ」と自主的に開くようになりました。

自らテレビや遊びを切り上げて、です。

――ちゃんと、できるんだ。

自分から進んで、できるようになるんだ。

兄弟喧嘩も、勉強も。

子どもが主体になるまで待っていれば、自分たちで解決したり、力を発揮したりできるんです。

そんなのは、育児書に書かれていることだし、わかっているつもりのことだけれど。

実際にやろうとすると、かなり大変なのだけれど。

それでも確かに真実だと、身をもって実感したのでした。

経験がくれた余裕をもって、これからはもう少し待てそうです。

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