長女を支援してくださる輪の中で、新しい出会いがありました。
学校外の先生なのですが、娘が本好きで、辻村深月さんの本も何冊か読破したと知って、
「初心者向けのオススメ教えてくれる? 読んでみたいな」と、言ってくれたそうで。
長女は、お気に入りの中から「サクラ咲く」を選んで、持って行きました。
短編集だし、確かに読みやすいですね。
先生に渡すと、「借りていいの? ありがとう! 読んでみるね!」と、笑顔で受け取ってくださり。
さらに「うちの子も、本好きで…本棚から借りてきたんだけど」
そう言って、数冊見せてくれたのは、辻村深月さんと、あさのあつこさんと、有川浩さん。
「あっ、有川浩さん! おもしろいですよね!」
娘より先に、私が喜んでしまいました(笑)。
「うちの子も好きみたいで、本棚にたくさん並んでたわ。また持ってきますね」
微笑む先生から、私が有川浩さんを1冊借りて、ほくほくで帰路につきます。
ずいぶんと読み込んだらしい、破れかけたカバーと、少し開き癖がついた文庫本。
表紙をなでると、少しざらつく紙の感触。
顔も名前も知らないけれど、本が好きだという、その子どもさんに、いつか会ってみたいです。