寝坊して、遅刻したんですよ。
家族やお友達との、私的な約束じゃなくて、公的な集まりで。
起きたら、集合時間だったんですよ…!
実に10年以上ぶりの、すがすがしい寝坊。
しかも私は、その集まりの役員、という。
THE・当事者です。
プライベートな日常でなら、
「ごめーん! 寝坊した!」
で、笑って受けとめてくれるのが、私のお友達。
だけど、仕事だったり、大事な約束だったりの、
信用に関わること。影響が大きいこと。怒られそうなこと。
だと、つい理由をつけたくなる私がいるんです。
あとあと考えれば、潔く非を認めたほうが、
すっきりするし、しっかり反省もできるんですけれども。
もっともらしい理由をくっつけて、失敗をごまかしたくなる。
長年培ってしまった、私の狭量さよ…。
なんていう、今までの前提があって、ですね。
今回、大遅刻をかました私は、
「寝坊しました、ごめんなさい!」
って、もう素直に言ったんですよね。
で、どうなったか。
びっくりするぐらい、何も起こりませんでした。
「寝坊しました、ごめんなさい」
「そうだったんですね」
で、終わりです。
むしろ、
「何かあったのかと思いました! よかったです」
と、天使のような言葉をかけてくださる方もいたぐらい。
私がいま生きている世界って、やさしいんです。
みんな、驚くほどに、やさしい世界。
…っていうことが、ひときわ実感できたので、
これまで以上に、人との会話が、ラクに楽しくなりました。
仲良しの関係内にとどまっていた。
と思っていた、やさしい世界。
どうやら、地平線が見えるぐらいに、広がっているみたいです。
