福井県敦賀市の【おぼろや】さんにて。
*おぼろや*
ぶらぶらと商店街を歩いていたら、ガラス越しに、昆布を削る職人さんが。

「おおー! すごい!!」
と眺めていたら、ちょいちょいと手招きしてくれたので、お店に入ってみました。
おぼろ昆布を試食させてもらって、豊かな昆布の味と香りに舌鼓を打ち。
シャッシャッ、と流れるように昆布をすく姿に見入ります。
「これ、体験もできますよ!」
っておすすめいただいて、チャレンジしてみることにしました!
作務衣をお借りできる、なりきりプラン。

準備完了!

職人さんに、やり方を教えていただきます。

なにしろ、人生はじめての体験。
とりあえず、やってみよう!

手を添えて、包丁の持ち方や力の入れ方を見てもらって。

クッ、と引っかかる感覚ながらも、削り出すことに成功!
刃の角度や力の方向で、昆布をすく感触が、ガリガリと波打ったり、シュルと滑らかになったりします。
見ているだけだと、軽い力でシャッ、と動かしているように思えるのに、
滑らかに削るには、手足やお腹に、意外と力が必要です。
でも、余計なところの力は要らない。
見るのとやるのとでは、まったく違う!
職人さんが、
「いいですねえ! いいおぼろになってますよ!」
「そうそう、その感じです! 上達が早い!」
めちゃくちゃほめてくださるので、嬉しい!
そして、できた! が楽しい。
手作りおぼろ昆布、完成!

「ワタクシ著作権フリーなんで!」
と笑う職人さんに、一緒にお写真撮ってもらいました。

楽しかったー。
おぼろ昆布を、昆布茶に浸して、即席のお吸い物にしたのも、おいしかった!
でね。
自分で削ったぶんと、職人さんが削ったぶんと、おみやげに持ち帰れるのですが。
食べ比べたら、これがすごいのなんのって。
手に取ると、わたしのは「ぴろぴろん」と切れ気味なのに対して、
職人さんの昆布は「するする」と、軽やかに伸びてくる。
同じ場所で、同じ道具で作っているのに、食感が天と地ほどに違うんです。
わたしのはどことなく固めで、職人さんのは羽のように軽く、柔らかい。
うまくできたと思った部分もあったし、おいしい昆布には違いないんだけど、
食べ比べてみると、一目瞭然の差。
おいしさが二重三重どころか、十重二十重に広がっていく。
これがプロか…!!
匠の技に感動しながら、どちらもおいしくいただきました。
翌朝には、教えてもらった
“昆布茶に、おぼろ昆布を浸して、お吸い物にする”
というのをやってみたら、秋の朝方の体が、内側からぽかぽかと温かくなりました。

よき体験だったな。
おぼろやさん、ありがとうございました!