珍しいパスタを食べました。
「ウスバハギと万願寺のスパゲッティ ウスバハギのマリネのせ」
万願寺はわかるし、マリネもわかるけれど…
ウスバハギって何ですか? と、お店の人に訊いたら、カワハギのようなお魚だそうです。
で、出てきたのがこちら。
この白身魚みたいなのが、ウスバハギですね。
トマトとかクリームとか、そういった一般的なソースではないパスタでした。
和風なのかな?
ウスバハギのマリネを一口食べてみると、さっぱりと柚子が効いていて、生臭くない。
生の魚が苦手な私も、これは食べられました。
混ぜていただくと、ウスバハギの風味と万願寺のほろ苦さが、よく合います。
慣れない味わいだったので、最初は不思議な食感でしたが、食べ終える頃には、具材とソースと麺が絶妙な絡み具合になっていました。
添えられていたのは、甘みの少ない素朴なバゲットだったのですが、これがまたソースをつけると、おいしくて。
たまには、定番じゃないものを食べてみるのもいいですね!
ちなみに、前菜プレートには「アオリイカとオクラの肝あえ」「ヒラマサのカルパッチョ」が載っており。
こちらも、普段なら絶対に手をつけない生魚なのですが、イタリアンの味つけだからか、やはり生臭みがなく、食べることができました。
少しだけ勇気を出して口にしてみるのは、大人になる前に、ちょっぴり背伸びしてみた食事に似ています。
コーヒーをブラックで飲んでみたり、いつもよりスパイシーな料理を食べてみたり。
背筋がぴんと張るようなお店に入って、フォークとナイフを使ってみたり。
そのおいしさや魅力がわかったとき、自分が脱皮できたような、成長したような気持ちになれるんです。
世界が広がるのは、楽しい!
素敵なランチになりました。