自分にとって必要なものを、世間の基準ではなく自身の価値観で選び、豊かに暮らすこと。
「自分の大切なものに、時間と労力をかける」という意味での、「丁寧な暮らし」に憧れています。
で、そんなライフスタイルでよく目にしていたもののひとつが「布ナプキン」です。
肌に優しく、蒸れないとのことで、気にはなっていたのですが。
洗濯が面倒! の思いが強くて、試してみることができずにいました。
だって、下洗いで汚れを落としてから洗濯するって、布おむつ並みの手間ですよね…。
でも、この時期は花粉症なのもあって、顔や手足や、全身が敏感になりやすく。
肌荒れやかゆみなども出やすいので、できるなら肌に優しいものを使いたい気持ちもありました。
そこで知ったのが、布ナプキンならぬ、おりもの用の布ライナーです。
これなら普通に洗濯するだけでいいし、ナプキンほど頻繁に取り替えなくてもすむし、試してみてもいいかも。
ということで、買ってみました。
見るだけで気分が上がる、可愛い桜柄。
柄のコットン生地面が下着側、無地のネル生地面が肌側だそうで、スナップボタンで下着に固定して使います。
さっそく寝る前につけてみたところ…
何これ! 軽い!
まるで何も当てていないような、快適すぎるつけ心地!
今まで使っていた、使い捨てのおりもの用シートも、決して不快だったわけではありません。
オーガニックコットン仕様のものを選んでいたし、肌触りや通気性は悪くはなかったと思います。
ずれたりヨレたりするわけでもなかったし。
けれど、そんな日々が嘘のように、下半身がふわふわと軽い。
あまりの違いに、びっくりでした。
洗濯の手間はあっても、これなら確かに、使いたくなる気持ちがわかる…!
丁寧に暮らせるありがたさ
こうして色々やってみることができるのも、自分に手をかけることに喜びや楽しさを感じられるのも、年々子どもたちの手が離れてきて、時間と心に余裕ができたおかげです。
思い返すと、3歳頃までの子育ては、本当に全力疾走でした。
よく頑張ったなと思うし、幸せだったけれど、人として最低限のADL(日常生活動作)がままならない時期は、辛くもありました。
眠れない、トイレに行けない、お風呂に入れない、とか。
食べたいものが食べられない、冷めた料理しか食べられない、とか。
その大変さを私なりに受け止めて、子どものこと以外は手抜きと効率重視で、真剣に向き合ってきたと思います。
一度は不自由を味わったからこそ、今のゆったりした時間のありがたさがわかるし、自分に手をかけられる幸せも感じられるのでしょう。
手間暇かけてやってみて、自分に合うものも合わないものもあるけれど。
お気に入りをひとつずつ見つけていくのは、自分を取り戻すことのようにも思えます。
子離れの時期は、私が私になる時期でもあるのかな。
布ライナー、まずはしばらく使ってみることにします!