著者より、こんなメッセージがあります。
「自分は別にお金持ちになりたいわけでも、成功者になりたいわけでもない。
なのにいま、いろいろ心身ともにストレスフルな毎日だし、将来に対する不安も多くて、生きるのがなかなかしんどい。
だから、もうちょっとラクして要領よく生きたいなあ」
という人は読んでください。
そんな本です。
内容は、
- 自分の行動
- お金の使い方
- 人間関係
- 働き方
- 心の持ちよう
の5つに分かれていて、全部で100項目あります。
1つにつき、見開き2ページ。
どこから読んでも大丈夫。
さらりと読みやすい本には、このタイプが多いような気がしますね。
「できるだけ働きたくないし、お金も使いたくない僕が、ラクしてほどほど幸せに生きるコツ」を、緩やかに語る1冊です。
ほかの人から、違う言葉で聞いた内容もありました。
似たような情報があちこちからやってくるのは、私が望んで引き寄せている真理なのだろうと思います。
中でも新たに「これ、いいな」と感じたのは、
目的を先に決めましょう
そうすると、やるべきこととやらなくていいことが見えてくるので、余計な苦労をしなくてすみますよ。
「あとで取り返しがつくか」を考えましょう
これはあとで挽回できるものなのかどうか。それを考えてから行動するだけで、気負いすぎず、冷静になれるはずです。ただし死んじゃうとこれはもう取り返しがつかないので、生き死にに直結することは慎重になったほうがいいと思います。
筋トレしておきましょう
体を鍛えて強そうに見えるほうが、相手に一目置かれて、ナメられることもなくなります。結果として物事を有利に進めやすくなる。
断るときにいちいち「理由」をいうのをやめましょう
理由をいわずに、「ごめん! 行けない!」「すみません! 無理です」とだけいって断ったほうがラクなんです。理由をいうと、相手はそれが回避できる案を考えてしまいますから。
クレームはオウム返ししましょう
聞いているふりをしながら、相手の発言をオウム返しするという方法があります。相手がいった事実や感情を繰り返すんです。
ちょっと難しく、苦にならないことを仕事にしましょう
要は、いまできないちょっと難しいことに挑戦する環境があり、その達成感を味わえるのがいい仕事だと思います。
自分がなににストレスを感じるかを把握しておきましょう
自分がストレスを感じる理由とその対処を把握しておくと、生きるのがずっとラクになりますよ。
イヤなことを思い出したときのリアクションを決めておきましょう
いやな記憶が湧き出てどうしようもないときは、「耳を引っぱる」など具体的な動作をリアクションとして決めておくとよいでしょう。リアクションに意識が向いて、記憶が薄れていくことがあるからです。
真正面からぶつかっていくだけではなく、さらりとかわしたり、抜け道を見つけたり、立ち位置を変えたりする柔軟さが、好きです。
今まで、さまざまな本を読んできました。
若い頃は、もっと尖った生き方にも憧れていましたが。
今の私には、「肩の力を抜いて、適度に、穏やかに生きる」のが、しっくりとなじみます。
たぶんそれが、子どもたちを見守り育てる日々を、いちばん楽しく幸せに過ごせる方法だから。