ときどき旅に出るカフェ(近藤史恵)

近藤史恵さん、もう1冊!

#久しぶりの読書な週末でした

【ときどき旅に出るカフェ(近藤史恵)】

こちらは連作短編で、読みやすくておいしそうな小説でした!

#感想がグルメレポ寄りw

見たことも聞いたこともない、世界のスイーツに、興味津々。

表紙の苺のスープも、すごくおいしそう!

近藤史恵さんの、今まで読んだ本は、どれも「謎」が仕込まれているのがいいですね。

ささやかなものから、衝撃的なものまで。

この謎が解けたら、すっきり解決!

っていう、推理ものの雰囲気とは、ちょっと違う。

この路地裏を通ったら、どこに繋がっているのかな?

というような、未知のわくわくどきどきに近い感じがします。

自分の人生でも、ふり返ったら「あのときの点と点が繋がってる!」と感じる瞬間があるけれども、

近藤史恵さんの物語を読むと、その気持ちよさを、たくさん味わえるんです。

現実でも、あとから考えてみたら、今に至る伏線だった出来事はありますが、当時の自分は知る由もなく。

それが、小説で読むと、パズルがぴったりはまるみたいに、全体像が見えるから楽しい。

この本の主人公の、

「いったいなにかもわからない」のに食べてみる。

「そこから世界が広がっている」と感じられる。

気持ちは、ちょっとわかるなあって思いました。

私にも、ランチがお気に入りのイタリアンカフェがあって。

生の風味が強い魚介類は、普段は苦手で頼まないのですが、

そこのカフェで出てくるお料理は、不思議とどれもおいしく食べられるんです。

だから、聞いたことのないメニューや食材が書かれていても、不安より楽しみが勝って、挑戦できます。

自分の知らなかった調理法と味つけで、知らなかったおいしさを知って、世界が広がる。

この純粋なわくわく感、主人公のように、スイーツでも味わってみたいです。

作中に登場した中では、

濃厚なチーズケーキにココア風味の“ロシア風ツップフクーヘン”と、

コーヒーと紅茶のブレンド“鴛鴦(ゆんよん)茶”と、

お米のプディング“アロス・コン・レチェ”

が気になってます!

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