「タニアさん」の名前は、本屋さんやネットで、何度か見かけたことがありました。
ドイツ式のシンプルな暮らし方を、いろいろお話しされている方ですね。
こちらは実用的な本ではなく、タニアさんの日々を綴った日記です。
一田さんのエッセイのように、文章として完成されたものではなく、そのまま記された暮らしに、本としての価値が生まれる。
それはやはり、「タニアさん」という人が、ひとつのブランドだからなのだろうと思います。
実際に、ぱらぱらと読んでいく中で、ふと心に留めたい物事が、いくつもありました。
例えば、
定年に近づくと、今までとは違って自分で日常の生活のリズムを作ることになる。
そこで大切なのは、毎日、Body(身体)、Mind(思考)、Spirit(心)のために何かをすること。
そうすると人間は幸せでいられる。
日常の積み重ねが人生。
特別な日、特別な場面は少なく、やっぱり大事なのは毎日続く日常です。
といった言葉。
初めて知って興味を持ったのは、「TED(Technology Entertainment Design)」という世界各地のスピーチや、物事の優先順位を決めるときに役立つ「アイゼンハワーボックス」。
「木を見る西洋人 森を見る東洋人」という本のタイトルは、記憶のどこかに引っかかっているのだけれど、どこで目にしたんだろう?
探してみようかな。
あ、ニーバーの祈りは、私も知ってる。
自分の暮らしと重なるものが話題に上ると、ぐっと親近感が湧きますね。
その人の日常にすら価値がある立ち位置は、憧れる生き方のひとつです。