冷蔵庫を開けて、あるもので、ささっとごはんを作れる人に、憧れています。
料理本のコーナーに並んでいたのに、料理の写真がない本って、珍しいですよね。
読んでみたら、字ばっかりでした。
でも、すごくおいしそうなんです。
最初に書かれているのですが、家庭料理とは、そもそも素材ありきで、それをシンプルに仕立てるものだ、と。
レシピは、道案内のナビゲーションと似ています。
(中略)
ところがナビに頼っていると、画面や音声ばかりに気をとられるから、状況を見なくなる。
料理もまったく同じです。レシピに頼っていると、鍋の中を見ることをせず、グラムとか何分とか、書かれている数字の通りに作ることになり、自分の感覚で作ることをしなくなってしまう。しかも、グラムや時間を測って作ることは、人間にとって楽しい作業ではないのです。
それを読んで、わかりました。
私が料理やお菓子作りを楽しく感じられない理由は、たぶんこれだと。
細かく測るのは、大嫌いな作業で、たまにお菓子作りに挑戦しては、おいしくないものばかり量産していた過去があります…(笑)。
お菓子はともかく、毎日のごはんは、簡単に・楽しく・おいしく作れるようになりたい。
五感で感じながら料理を作ることに慣れると、料理が確実に自分のものになっていきます。そうなれば食事作りは「ねばならぬ」ものから、「やりたい」ことになっていきます。
私の理想は、まさにそれです!
想像しながら読む
写真は、完成品がいくつか載っているだけで、あとは本当に、文章ばかりです。
「うっすらと」「鍋肌からジュッと」など、レシピ本というより、まるで物語のよう。
もし私が、一度も料理をしたことがなかったら、イメージするのは難しいかもしれません。
でも逆に、読んで想像をふくらませて、初めて料理に挑戦したら、きっとわくわくするだろうな、と思います。
魚料理は、臭いと手触りが、やっぱり好きではないので、まずは野菜とお肉から、挑戦してみます!
毎日のごはん作りが、もっと楽しくなるように。