「続きもので悪いんだけど、おもしろかったから」と、友達が貸してくれました。
透明人間と、盲目の少女…なるほど確かに「見えないふたり」。
私の年代としては、若者を見守るときの可愛らしさやじれったさに悶えながら、ページをめくる手が逸ります。
特に、透明人間の透乃眼さんは姿が見えないから、読者の数だけ理想の彼がいるんだ…という事実が、たまらない演出!
ピュアな2人を見ているだけでも楽しいのですが、いちばん好きだったのは、物語の世界設定でした。
ここは、人間・獣人・エルフなど、あらゆる種族の者たちが集う世界。
他者とは違った個性が交わり、働き、遊び、恋をする…そんな、ふつうの世界。
とても素敵であたたかい、そんな世界のお話。
読後感が、幸せです!