カーネギーおじさんに教わる「なやみのなくし方」だそうです。
最後のページに載っていた、一般向けの同書の表紙に、そういえば見覚えがあるような…。
寡分にして知りませんでしたが、有名な本なんですね。
子ども向けということで、こちらは簡単な言葉で、身近な具体例を挙げて、読みやすい内容になっています。
たとえば、こんなふうに。
「いつかパパやママが死んじゃったら、どうしよう?」という悩みには、
きのうと明日は、鉄の扉で閉ざそう!
今日一日だけを精一杯生きよう!
今日一日ならがんばれる!
今日は新しい人生だ!
カーネギーのことば:過去と未来を鉄の扉で閉ざせ。今日一日の区切りで生きよう。
見開きの右ページに、著者がわかりやすく記した「子ども訳」の言葉と、実際に「道は開ける」に載っている文章とが、イラスト入りで書かれています。
左ページには、細かい解説があり、こちらも子どもが理解しやすい文章です。
ほかにも、
「足が遅いのに、リレーに出ることになっちゃった!」という悩みには、
魔法の解決法
一、最悪を考える。
二、最悪のことを覚悟する。
三、落ち着いて、最悪にならないよう努力する。
カーネギーのことば:私たちが最悪の事柄を受け入れてしまえば、もはや失うものはなくなる。裏を返して言えば、どう転んでも儲けものなのだ!
「宿題を手伝ってあげたのに、ありがとうも言わないなんて」では、
「もー、ぜんぜん感謝してくれない!」って考えるからいやになる。
感謝を期待しなければ、かえってラクだよ!
カーネギーのことば:人間は生まれつき感謝を忘れやすくできている。だから絶えず感謝を期待していることは、自ら進んで心痛を求めていることになる。
「面と向かって悪口を言ってくるんだ」には、
いやなことを言われたら、ただ笑おう!
自分はベストを尽くすだけさ!
カーネギーのことば:他人からの不当な批判を免れることはとうてい不可能だが、もっと決定的に重要なことが私にはできるということだ。つまり、不公平な批判で傷つくかどうかは私次第なのだ。
どこを切り取っても、わかりやすいですね!
さらにすごいなあと思うのは、「なやみのなくし方」なんて、感覚的なイメージだったのに、ちゃんと論理的な内容であること。
自己啓発だけでなく、ビジネス書としても使えそうな本です。
こどもシリーズには、ほかに「①人を動かす――友だちの作り方」「③話し方入門――伝わる話し方」があるとのこと。
次はそちらも、読んでみたいです。