「100年時代の人生戦略」と、サブタイトルにあって。
パラパラと立ち読みしたら、これからの平均寿命は100歳になるよ、という場面で、
「ワクワクするじゃない。思っていたよりも20年も長く生きることができるんだヨ」
この台詞を見たときに、買おうと思いました。
わくわくする人生を生きたい
従来の3ステージの生き方から、マルチステージへ。
ステージを変えるごとに新たな能力を身につけ、視野や人とのつながりも広がり、強くなっていく。
それは仕事においてのキャリアアップにとどまらず、人生全体における生き方なんですね。
私は現在、家で子どものサポートをしています。
ほぼ専業主婦です。
今の状態の我が子を見守り、家庭でいちばん適切に支えていけるのは、私だと思っています。
おじいちゃんおばあちゃんたちではなく、旦那さんでもなく。
もちろん周りの協力あってこそですが、私は今は家庭サポートに専念するのがいちばんいい。
旦那さんは、そう言ってくれています。
親世代からは、もっと外に出て働くように言われていますし、これまでは私も引け目を感じて過ごしていましたが。
自分の選んだ人生に自信をもって、楽しんで生きていきたいと、考え方を変えてきました。
仕事をして収入を得るだけが、すべてじゃないし、偉いわけじゃない。
時間はかかっても、そうして自分らしく生きようと決めた気持ちを、後押ししてもらったような、マルチステージの話でした。
無形資産を築く
もうひとつ、読んでいて嬉しかったのが、無形資産の話です。
長い間、経済的に自立して生きていくことが正しいと考えていた私にとっては、目に見える能力や収入がないことは、自信が持てない原因のひとつでした。
少しずつよい方向に変わっていると、自分では思っていても、それを他人に示す手段も、測る物差しもないからです。
けれど、目に見えるものではなくても、確実に自分の資産となるものがある。
今すぐに結果の出ることではなくても、将来の無形資産になる投資がある。
それを確信させてもらえただけで、読む価値のある1冊でした。
100歳になるまで、まだ62年もあります。
半世紀以上です。
どんな人生を送れるのか、楽しみです。