一回り大きくなった話

今日は、朝からあれこれ考えをめぐらせて、楽しかったです。

【一回り大きくなった話】

うちには、歯に衣着せぬ、圧の強いおばあ様がおりまして。

「背の低い男はかわいそう」

「あそこの家系は、ちょっと頭が(以下略)」

…など、聞いているだけでしんどい会話が、よく降ってきます。

#どうでもええがな

周りに降りかかる「決めつけ」は、どうしたって好きにはなれないんだけれど、

「人の振り見て我が振り直せ」と見ているうちに、なんとなく構造は理解できてきました。

ひとつは、限りなく主観的に、思ったことが思考回路を通らず、脊髄反射で出てくるんだな。ということ。

その能力、もっと明るいものや幸せなものを反射したら、180度変わりそう。

それから、口に出してしまわないと、不安なのだろう、ということも。

今の80代90代の方々は、激動の時代を生き抜いてきたわけで…

自分をじっくりと顧みる余裕はなかっただろうし、

ようやく落ち着いた頃には、それまで是とされていた価値観が、ものすごい勢いで変化していて。

私がその立場だったら、確かに「今さらどうすればいいの」って思うことでしょう。

#理解はするけど

#それでも好きにはなれない

さて、そんなおばあ様が、今朝「おはよう」と挨拶した私に、こう言いました。

「最近、あんた、一回り大きくなった気がするわね」

私は成長期の子どもではなく、40代女性です。

一見したら、めちゃくちゃ失礼な言葉になりかねませんw

#太ったとでも言いたいのかい

10年前の私なら「やっぱり太ったのかな…」と、傷ついていたと思います。

5年前の私なら「朝、開口一番から、失礼な」と、ストレスをためていたと思います。

今日の私は「あっはっはw」と、笑って立ち去りました。

で、あとから考えてみるに、です。

「そりゃあ、おばあさん自身が歳をとって、腰が曲がったぶん、私が大きく見えるだけのことだろう。

だけど、今までだったらそんなことは、おくびにも出さなかったはず。

自分より大きな男性相手に、丁々発止と持論をぶつけて生きていたのに。

もしかしたら、元気なように見えても、どんどん弱ってきているのかも」

さらに、

「私は今まで、目上の人や圧の強い人には、逆らっちゃいけないって、

自分に蓋をして生き延びる方法を、選んできたけれど。

最近、ちゃんと自分を大事にしよう、向き合おう、と思えるようになったから、

私が無意識に出していた、萎縮オーラが、ちょっぴり消えたのかもしれないぞ!

昔ほど、ビクビクおどおどしていないのかも!

私、成長したのかもー!」

…って、ひとり喜んだのでした。

何気ない言葉ひとつで、たくさん考えられたので、おもしろかったです。

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