歌う次男

次男は歌が好きなようで、毎日家に帰ってくると、ピアノをバンバン叩きながら、保育園の先生のように歌っています。

寝る前には、おもちゃのギターをかき鳴らし、マイクを握りしめ、リサイタルが始まります。

保育園で習った歌や、姉兄を通じて覚えた流行りの歌、自分で作った歌など、片っ端から歌う次男です。

次男を自転車の後ろに乗せて、買い物に出かけたときのこと。

スーパーへの行き帰り、ずっと自作の歌を披露していました。

「おかあさんが~、2番で勝って~、にいにが1番で負ける~♪ さかながいない~、坂道早い~」

どうやら、目についたものを、片っ端から盛り込んでいるようです。

「くるまは~、先生が乗ったら~、ぼくと~、いなくなっちゃった~♪ ポテトとハンバーガー♪」

意味はまったくわからないのですが、これまたよく響く声で、朗々と歌い続けるので、笑いが止まりませんでした。

そういえば、長男長女は、こんなにでたらめに、楽しく歌ってくれたこと、なかったです。

私自身も、歌は好きですが、次男のようにはできません。

譜面に忠実に歌うことはできても、自分で自由に歌うことができないのです。

思うまま、メロディーに乗せられる次男を、うらやましく、愛しく思います。

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