お友達の本屋さんであり、出版社さんでもある、
比嘉教子 ひがっちさんから、オススメいただいていた一冊。

赤ちゃんのときにすり替えられた、三人の女の子の物語です。
ジャンルとしては児童文学なのですが、三人の少女の気持ちだけではなく、
それぞれの親の心情も、大人の視点から描かれていて、
大人が読んでも子どもが読んでも、きっと心がぎゅうっとなる。
いままで疑いもなく、家族として13年間を一緒に過ごした子どもの気持ちも、親の気持ちも、
わかる、なんておこがましいことは言えないけれど、いちいち感情が大きく振れるものばかりで。
最後の、
“別の未来なんて、なくていい。”
って、じりじりとせり上がる声は、
たとえこのひとが口に出さなくても、私が代わりに叫びたいと思ってしまった。
でも、それを子どもが超えてきた。
そうかあ、そうなるのかあ…
そうなのかなあ、そうなのかあ…。
物語が結末を迎えて、なお私の内側でこだまする感情たち。
このひとたちだったら、どの結末を選んでも、
絶対にそれを正解にする人生を送るはずだ、と思うのです。
だからこそ、すっぱりとは割りきれない私だけれど、そんな気持ちも全部あわせて、
それぞれの家族の中で、それぞれの家族同士で、新しい音が生まれてゆくんですね。
家族セッション。
同じ時間を共有している、家族の音の物語。