働くおじさまたちのカフェタイム

カフェに行ったら、お隣のテーブルが、おじさまたちのグループでした。
作業着を脱いできました、みたいな、動きやすくてシンプルな格好の人たち。
おそらくは、みなさん50代ぐらいでしょうか。

「今日はまだ時間あるしな」「ゆっくり食おうや」
お仕事明けかな。休憩かな。
休日のプライベートっていう感じじゃなくて、仕事仲間! な雰囲気だったんですよね。

働くおじさまたちの会話に、興味津々のわたし。
なかなか聞く機会がないですものね。

働くおばさまたちや、学生さん、家族連れ…
自分が経験してきた会話なら、少しは想像もできるのだけど。
働くおじさまたちの、女性がいない場所での会話は、未知の世界。

居酒屋さんとかじゃなくて、昼下がりのカフェで話すこと。
さすがに聞き耳を立てはしなかったけれど、聞くともなく聞いておりました。

--嫁さんがこういう店めぐって、コーヒー飲むんが好きでな
--ええな。そんで買うてくるんやろ?
--そらもう、淹れてもろとるから、ありがとうございますってな
--こないだも○○県のどこやら行って、コーヒー買うてきてな
--フルーツとか買って来いひんの? ○○県やったら有名やろ?
--なんや買うてきてたで。シャインマスカットのなあ、

そんなに大きくない声で、和やかに笑うおじさまたち。
力強く血管が浮いている、袖をまくったむき出しの腕で、ちっちゃなケーキをぱくっと口に入れて。

カフェタイムに、ケーキとともに、奥さまの話題!
それも、愚痴とか謙遜とかじゃなくて、奥さまの好きなものの話!

家族の好きなもの、好きなことを知っていて、それが話題にのぼって、
特別な惚気でもなく、ごく自然に、穏やかに笑いあえるおじさまたち。
すごく素敵じゃないですか!

なんだかもう、めちゃくちゃ癒されちゃって。
わたしがほっこり幸せになって、帰ってきました。

ありがとう。名も知らぬ、働くおじさまたち。

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