箱根駅伝の小説を読みました。
#チムニータウンべぇくんイチ押し
【風が強く吹いている(三浦しをん)】
年始の箱根駅伝中継を見るときより、熱中して読んでしまった!
スポーツに縁のない私にとっては、風が“吹いてくる”物語でした。
彼らが走り抜けた一瞬の、流れ星のような風が、
静かな躍動感と、透明な焦燥感を、私に運んでくる。
今までそんなふうに、何かを成し得たことのない自分への焦りが、
透明な光に包まれて、穏やかに、ゆっくりと、
走ることの美しさとともに、吹きつけてくる。
“走る”って、こんなにも真摯で、ひたむきなものなのか。
こんなにも、限りなく強く、脆く、繊細に研ぎ澄ませるものなのか。
その景色に向かって、まさに流星のごとく。
胸を熱くする何かが、私の内側からも、ほとばしる。
…そんな小説でした。
スポーツが人生の選択肢にのぼったこともない40代が、
「私も走ってみたいな…」と血迷うぐらい、おもしろかったです!
最初は、見守る観客目線だったはずなのに、気がついたらランナーたちと同化していて。
#もはや気分はチームメイト
#読んでて手足が震える
それだけの熱情を叩き込んで、読者も一緒に高みへ連れて行ってくれる。
最高の読書だなって思いました!
三浦しをんさん、実は読んだのは初めてで。
#きっかけをくださったべぇくんに感謝です!
本屋大賞の『舟を編む』とかもおもしろそうなので、また本屋さんや図書館に行ったら、眺めてこようっと。